こころの病とは

こころの病はとても幅が広く、いろいろな障害や症状を引き起こすものがあります。それぞれの障害や症状に専門的な治療が必要です。神田東クリニックでは働く方の治療・サポートを専門にしているため、このコーナーでは、働く方に多くみられるこころの病の特徴について説明します。

うつ病

食欲がない、だるい、めまいがする等の体の症状がみられるため、内科等を受診して色々と検査を受けても異常は見つからずその後も症状は一向に改善しない。加えて気分が沈む、興味や関心がわかない、眠れないといった症状も続いている・・・と言う場合、うつ病の可能性があります。「以前と違うな」と感じられたら、早めにご相談ください。何よりも早期の対応が大切です。治療はお薬による治療だけでなく、カウンセリングが有効です。「カウンセリングを受けたい」もご参照下さい。

適応障害

適応障害は、特定の原因や状況で本人にとって耐えがたいストレスがあり、それに反応して気分や行動面で症状が出現する疾患です。異動や転勤、職種変更など、きっかけとなる原因や状況がはっきりしていることが多いため、原因や状況から離れると症状は改善していきますが、離れられなかったり除去できなかったりする場合には症状が慢性化することもあります。医療的な対応の他、環境調整や適応支援などのサポートが必要なこともありますので、状況が複雑化しないうちに、早めにご相談ください。

双極性障害(躁うつ病)

躁状態とうつ状態を繰り返す病気です。以前は躁うつ病と呼ばれていましたが、最近では双極性障害という呼び方が一般的になってきています。 落ち込んだり、気分が高揚したりする等の気分の波は誰にもあるものですが、周囲から見ても「いつもと違う感じ」と気づかれていて、周囲の人が困ったり社会的信用を失うようなことがある場合、双極性障害が疑われます。躁状態が軽度な場合は、自分では気がつきにくい場合もあります。症状も変化しやすいため、日常生活がよく分かるご家族からの情報も重要となります。

アルコール依存症

アルコールは適量であれば健康に良いと言われますが、アルコール依存症になると身体的な問題が生じるだけでなく、勤怠不良やトラブルなどにより、社会的・経済的にも不利益が生じる危険があります。ほとんどの場合、本人は病気であることを否定しますので、「否認の病」と言われることもあります。ご本人やご家族が病であることを自覚することが回復への一歩となります。家族相談の詳細はご家族からの相談をご参照ください。医療的な対応だけでなく、カウンセリングや自助グループへの参加も有効ですので、ぜひ早期にご相談ください。

統合失調症

思春期から青年期に発症することが多いとされ、およそ100人に1人がかかるとされている疾患です。症状として、幻覚や妄想などの陽性症状と無為自閉となる陰性症状があります。ご本人は、病気である自覚をなかなか持てませんので、周囲の方が早期にご相談されることをお勧めします。当院のご家族からのご相談もご参照ください。近年では副作用の少ない薬やリハビリの進歩などにより長期安定が可能になってきました。早期発見、早期治療はもちろんのことですが、再発を防ぐべく治療を継続していくことが大変重要な疾患です。

強迫性障害

何かを触った後に何度も手を洗ってしまう、カギを掛けたか何度も確認してしまう、交通事故にあったらどうしようと考えてしまう、などの強いこだわりや不安によって日常生活に支障が出る病気です。自分では不合理だと分かっていて、打ち消そうと思うけれども、その意思に反してやめることができませんので、ご本人の苦しみは大変深刻です。
単なる性格やクセではありませんので、できるだけ早くご相談下さい。

パニック障害

突然何の前触れもなく、激しい動悸、息苦しさ、吐き気、めまい、発汗などの発作に襲われ、10分以内にピークとなります。病院で検査を受けても異常なしと言われますが、発作を繰り返していくうちに「また発作が起こるのではないか」という不安(予期不安)が出現してきます。
その後も発作が頻回に起こると「乗り物に乗るのが怖い」、「外出するのが怖い」という状態を呈するようになり、発作を起こしやすい状況や援助を求められない空間を回避するようになります(広場恐怖)。そして、日常生活に支障をきたすようになります。この回避行動により、発作に敏感となりさらにパニック発作を起こしやすくなるというサイクルが作られていってしまいます。
パニック障害は、薬物療法だけでなく精神療法を組み合わせて治療することが大切です。

社交不安障害

社会不安障害と呼ばれることもあります。
多くの人の前で発表したり、初対面の人と話をする時に緊張したり不安になったりすることは誰にもあることです。
この様な自分が恐れている状況や対人関係を回避したり、やむを得ずそういう状況に参加せざるを得ない場合に強い不安感や苦痛を感じるようになったりします。一方で、このような恐怖が過剰であったり不合理であったりすることは自覚しています。その結果、不安や緊張の強さから日常生活や仕事、社会生活に著しい支障が生じている場合もあります。
重症の場合、社会生活に支障をきたし、「引きこもり」になってしまう可能性もあります。
社交不安障害はうつ病と併発するリスクが高いと言われており、長期化した場合、パニック障害、アルコール依存症などのほかの精神疾患につながるリスクが高いという報告もあるため、早期の受診及び治療が必要です。

全般性不安障害

特殊な状況に限定されず、理由の定まらない不安が長期間続き、様々な身体症状や精神症状を伴う疾患です。